3. 日本語のリズム

モーラは日本語の拍の基本ですが、実際の発音では1モーラのユニットと2モーラのユニットのコンビネーションで発音すると、リズムがよくなって、自然に聞こえます。

例えば、「こんばんは」は5モーラの言葉ですが、発音する時は「こ-ん-ば-ん-は」ではなく、「こん-ばん-は」というリズムで発音します。リズムのイメージはタン・タン・タです。「おじいさん」も5モーラの言葉ですが、リズムは「お-じい-さん」となり、リズムはタ・タン・タンです。

どのモーラが一緒になるかには以下のような五つの規則があります。

  1. 「です」と「ます」  Xです Xます  (ex. たなかです たべます)
  2. 促音  Xっ (ex. こっち ちょっと)
  3. 長母音 Xあ Xい Xう... (ex. おかあさん せんせい)
  4. 「ん」 Xん (ex. おとうさん てんき)
  5. 母音だけのモーラ (ex. だいがく まいしゅう)

この規則を使うと、「オリンピック」は「リン」と「ピッ」が2モーラユニットになります。その結果、リズムは「オ・リン・ピッ・ク」、 タ・タン・タン・タとなります。

正しいリズムは発音が自然になり、意味もわかりやすくなります。
リズムを意識して、以下の単語を発音してください。

3モーラの言葉

タ・タン

ご・はん

タ・タン

に・ほん

タ・タン

りょ・こう

タン・タ

ビー・ル

タン・タ

こね・こ

タン・タ

つく・え

4モーラの言葉

タン・タン

サッ・カー

タン・タン

スト・レス

タン・タン

せん・せい

タン・タン

だい・がく

タ・タン・タ

か・よう・び

5モーラの言葉

タ・タン・タン

お・じい・さん

タ・タン・タン

に・ほん・じん

タ・タン・タン

さ・よう・なら

タン・タ・タン

レス・ト・ラン

タン・タ・タン

あり・が・とう

タン・タン・タ

こん・ばん・は

タン・タン・タ

ニュー・ヨー・ク

6モーラの言葉

タ・タン・タン・タ

オ・リン・ピッ・ク

タン・タン・タン

しん・かん・せん

7モーラの言葉

タ・タン・タン・タン

い・らっ・しゃい・ませ

タン・タ・タン・タン

でん・わ・ばん・ごう

DIAGNOSTIC TEST

EXCERCISES

練習では同じモーラ数の単語をリズムのパターン毎にまとめてあります。例えば、「Exercise on Rhythm - 3-mora part 1」の単語はすべてタ・タンのリズムで発音します。左側の青いイラストはピッチアクセントを表しています。ピッチアクセントは次のセクションで勉強しますから、今はリズムを意識してください。

  1. 単語をクリックすると、発音が聞けます。
  2. 左のアクセントのアイコンをクリックすると、その行の単語が順番に、間をあけて、読み上げられます。先に発音して、正しい発音を聞くようにしてください。
  3. 「Mixed Reading」のボタンをクリックすると、全ての単語を無作為の順番で読み上げます。先に発音して、正しい発音を聞く練習をしてください。

3-mora words

4-mora words

5-mora words

6-mora words

7-mora words